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【第8回】那覇の景観資源-おもろまち周辺

前置き

「那覇の景観資源指定候補」の現状をシリーズで紹介します。

那覇の景観資源(都市景観資源)とは?
「都市景観の形成上重要な価値があると認められる樹木や石垣、拝所、建築物などを対象として、都市景観資源指定候補の選定を行い、所有者の同意を基に那覇市が指定した物件(資源)」のことをいいます。
第1回~6回景観資源指定候補集(PDF/8.9MB)
那覇の都市景観資源指定物件(PDF/2.5MB)

記事を書くにあたって4つの注意事項。
1、個人所有の物件は撮影許可等が発生するので紹介しません。
2、公園や街路樹などの所有者が公の物件のみを紹介します。
3、不定期で景観資源シリーズ記事を更新します。完結するかは不明です。(ここ重要)
4、景観資源指定候補集では、ナンバリングが地区を跨がりバラバラでうたれています。当ブログでは順不同で紹介します。

僕が見た印象を5段階で評価します。
5→選定当時と比べ、ほぼ変わらず残っている状態。
4→選定当時と比べ、変化が見られる状態。
3→選定当時と比べ、大きく変化が見られる状態。
2→選定当時と比べ、大きく変化見られる上に存続が危ぶまれる状態。
1→存在しない。

「景観資源候補」の中から「都市景観資源」に指定された物件は(都市景観資源)と記載しています。
これまでに更新した「那覇の景観資源シリーズ」のブログ記事はこちらをクリック

No.26
繁多川、天野邸時代
出典:石碑より
おもろまちのトックリキワタ
2005年3月に移植

No.26:繁多川のトックリキワタ→おもろまちのトックリキワタ(都市景観資源)
場所:繁多川1丁目(Googleマップ)→おもろまち4丁目(Googleマップ)
所見:南米から種を持ちかえり育てた木で、樹齢約30年近くになる巨木。
選定:1993年(平成5年)
状態:2
YouTube:0:08~

一言メモ:1964年10月に南米ボリビアから琉球政府農林局の天野氏が持ち帰り、翌年県内で初めて発芽しました。那覇市繁多川の自宅からおもろまちへ移植されたのは2005年3月。樹齢は50年を超えます。(天野株とも言う)
緑枝先端の枯死が多く見受けられ、葉量が少ない。また、剝皮・古傷・幹の空洞化が目視でも確認でき、存続が危ぶまれる状態です。早急な対策が必要だと思われます。

No.140

No.140:古島団地のガジュマル
場所:古島70の1(Googleマップ)
所見:団地のシンボル的存在のガジュマルは、地域行事の場や子どもたちの遊び場として大事に育てられている。
選定:1999年(平成11年)
状態:1
YouTube:0:22~

一言メモ:老朽化のため団地は解体され、跡地には商業施設が建っています。それに伴い、景観資源は失われています。
DEEokinawaの記事でガジュマルを確認することができます。→【建物探訪】古島団地

No.153

No.153:新都心4号公園のガジュマル(都市景観資源)
場所:天久新都心(Googleマップ)
所見:新都心地区内の公園内に保全された素晴らしいガジュマル群。
選定:2001年(平成13年)
状態:5
YouTube:0:46~

一言メモ:「安岡ガジュマル公園」として名称を変えていますが、今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
大規模なガジュマル群で、美しい。

No.175

No.175:直禄井泉周辺群生林
場所:銘苅2丁目10番(Googleマップ)
所見:新都心地区にあって、唯一昔からの原風景が残っている貴重な群生林で、都会の中のオアシス的な役割を果たしている。
選定:2003年(平成15年)
状態:5
YouTube:1:14~

一言メモ:直禄井泉とは、シグルクガーのこと。群生林は、今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。

No.176

No.176:興南学園のガジュマル(都市景観資源)
場所:古島1丁目7番地の1(Googleマップ)
所見:学園のシンボルツリーで、モノレール軌道上からの樹形が美しい景観木。
選定:2003年(平成15年)
状態:1
YouTube:0:33~

一言メモ:駐輪場になっており、ガジュマルは見当たりません。景観資源は失われています。

2015年12月に撮影されたGoogleストリートビューでは、ガジュマルは確認できます。
なぜガジュマルは無くなったのか?知っている人がいたらコメントください。
ちなみに、都市景観資源に指定された物件は、那覇市都市景観条例 第26条により、現状を変更するときには、市長に届け出をしないといけません。

那覇市都市景観条例

第26条 都市景観資源の所有者等は、当該都市景観資源を良好に維持管理しなければならず、当該都市景観資源の現状を変更し、又は所有権その他の権利を移転しようとするときは、あらかじめ、その旨を市長に届け出なければならない。

No.179

No.179:直禄井泉(シグルクガー)
場所:銘苅(Googleマップ)
所見:組踊「銘苅子」ゆかりの井泉で、中山王が首里城の龍樋の水と味比べをしたと伝われている、かつての名泉。
選定:2003年(平成15年)
状態:5
YouTube:1:30~

一言メモ:組踊「銘苅子」は、組踊の創始者玉城朝薫が作った演目。詳しくはこちらを御覧ください。
今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。現在、公園として整備中です。

No.180

No.180:銘苅古墓群周辺地域
場所:銘苅小銘苅原(Googleマップ)
所見:銘苅川を挟んで両岸の崖下に並ぶ古墓群は、墓の変遷がわかる貴重な景観資源。
選定:2003年(平成15年)
状態:5
YouTube:1:49~

一言メモ:グスク時代→琉球王府時代→明治時代につづく大規模な墓跡群で、330基以上の墓が発見されました。今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。

No.181

No.181:伊是名殿内の墓
場所:銘苅2丁目10(Googleマップ)
所見:石垣の囲いに角柱があり、王子級の墓ではないかと言われている。又開発が進む中、昔日の地形を残した静かな空間となっている。
選定:2003年(平成15年)
状態:5
YouTube:2:00~

一言メモ:首里士族「向氏伊是名殿内」の墓。今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
亀甲墓としては県内最大級で、「銘苅墓跡群」の一つとして国の史跡に指定されています。

記事中の情報

那覇の景観資源指定候補集(8.9MB)→こちら
那覇の都市景観資源指定物件→(2.5MB)→こちら
「那覇の景観資源」Googleマイマップ→こちら

代表してNo.153「新都心4号公園のガジュマル」の地図を掲載します。

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