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【第9回】那覇の景観資源-上間周辺

前置き

「那覇の景観資源指定候補」の現状をシリーズで紹介します。

那覇の景観資源(都市景観資源)とは?
「都市景観の形成上重要な価値があると認められる樹木や石垣、拝所、建築物などを対象として、都市景観資源指定候補の選定を行い、所有者の同意を基に那覇市が指定した物件(資源)」のことをいいます。
第1回~6回景観資源指定候補集(PDF/8.9MB)
那覇の都市景観資源指定物件(PDF/2.5MB)

記事を書くにあたって4つの注意事項。
1、個人所有の物件は撮影許可等が発生するので紹介しません。
2、公園や街路樹などの所有者が公の物件のみを紹介します。
3、不定期で景観資源シリーズ記事を更新します。完結するかは不明です。(ここ重要)
4、景観資源指定候補集では、ナンバリングが地区を跨がりバラバラでうたれています。当ブログでは順不同で紹介します。

僕が見た印象を5段階で評価します。
5→選定当時と比べ、ほぼ変わらず残っている状態。
4→選定当時と比べ、変化が見られる状態。
3→選定当時と比べ、大きく変化が見られる状態。
2→選定当時と比べ、大きく変化見られる上に存続が危ぶまれる状態。
1→存在しない。

「景観資源候補」の中から「都市景観資源」に指定された物件は(都市景観資源)と記載しています。
これまでに更新した「那覇の景観資源シリーズ」のブログ記事はこちらをクリック

No.27

No.27:嘉数小の大フクギ群
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:樹齢150年の屋敷林。大切に守り育てられた木で、地域に潤いを与えている。
選定:1993年(平成5年)
状態:4
YouTube:0:08~

一言メモ:剪定により樹高が半分になっており、選定当時と比べ変化が見られます。

No.28

No.28:上間のフクギ(都市景観資源)
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:樹齢150年近くの老木。部落に残された数少ないフクギ並木の一部である。
選定:1993年(平成5年)
状態:5
YouTube:0:20~

一言メモ:今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
太い幹と10m以上の樹高は、上間地区で目を引く存在です。

No.40

No.40:上間のハンタ小
場所:字織名(Googleマップ)
所見:上間の南斜面にあり、琉球松が茂り、南風原一帯を一望出来る。
選定:1993年(平成5年)
状態:5
YouTube:0:36~

一言メモ:琉球松含め、今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
ハンタ(バンタ)とは、沖縄の方言で「崖」「端」のこと。

No.50

No.50:上間ガーと村グムイ
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:カーは地域の人々に大切に利用されている。市内に残る唯一の村グムイ。
選定:1993年(平成5年)
状態:5
YouTube:0:49~

一言メモ:今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
クヮーディーサーや琉球松、ガジュマルなどの巨木も周囲にあり、溜池には鯉もいます。

以下、上間自治会の碑より引用します。

真嘉戸川(『琉球国旧記』所蔵)
ムラグムイ

 昔、この井戸の北側、外間家の娘は名を真嘉戸といい聡明で美貌の人であった。
娘が水を汲んでいる時、王がたまたまこの地を通りかかりその姿をご覧になり、深く思いを寄せるようになりました。そして、側室になって大変可愛がられ、「真嘉戸樽按司(まかとたるあんじ)」という号までいただきました。それでこの井戸は「真嘉戸川(まかとかわ)」というようになりました。
 小堀(くむい)(池)は井戸から流れた豊富な余水を溜めるもので、その規模は特大級ある。
馬浴場(うまあみしー)も2ヶ所あり、芋など農作物や農具の洗い場もあった。昔は青年会が鯉を養い、クムイサレーイ(池の浚渫)が毎年行われた。このムラグムイは那覇市内では、たったひとつだけ残されたものである。

所在地 那覇市上間1丁目41番地1
井戸の水深 3m  湧水量 70㎥/1日あたり

2017年2月25日 上間自治会 

No.60

No.60:東ヌカーと樹林
場所:織名4丁目(Googleマップ)
所見:大小二つの水溜がある。カーの前の石畳もよく残り、緑に包まれている。
選定:1993年(平成5年)
状態:5
YouTube:1:00~

一言メモ:今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
水溜には今でも水があり、後方の大アカギや石畳も残っています。

No.71

No.71:安次嶺之御嶽と樹林
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:ガジュマルやアコウ等御嶽を囲むように生えている。眺望も良し。
選定:1993年(平成5年)
状態:1
YouTube:1:31~

一言メモ:「あしんみお嶽(安次嶺之御嶽)」は今も残っていますが、ガジュマルやアコウなどの樹林は失われています。
沖縄県立図書館で、安次嶺之御嶽について調べてみました。以下、新聞切抜より引用します。

この御嶽は、旅立ちや航海の安全を祈願するところで、戦前は那覇の港が一望できるこの高台から旅立つ村人を見送ったという。
その際、沖を通る船からは嶽の前の二本の大きな松が大鳥居のように見えたとか。その松も戦災で失われ、今は二本の大ガジュマルが松の代わりに神木の役目をつとめている。

沖縄タイムス「市内御嶽めぐり」
沖縄県立図書館資料コード:1007612102 

No.103

No.103:上間の大アカギ
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:斜面地とアカギの巨木は、空間のあきと緑化が開放感を与える。
選定:1997年(平成9年)
状態:5
YouTube:2:05~

一言メモ:今もほぼ変わらず選定当時の状態で残っています。
住宅地の中で目を引く存在です。

No.122

No.122:織名4丁目の石垣とフクギ
場所:織名4丁目(Googleマップ)
所見:昔の面影を残す地域にあって、石垣とフクギは、シンボルである。
選定:1997年(平成9年)
状態:1
YouTube:なし

一言メモ:新たに住宅が建ち、石垣とフクギは見る影もありません。景観資源は失われています。

No.123

No.123:前ヌ毛小御嶽
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:昔この地で雨乞いを行い大雨が降ったことで、御嶽が建設された。
選定:1997年(平成9年)
状態:4
YouTube:2:19~

一言メモ:御嶽は今も残っていますが、後方の樹林が失われています。選定当時と比べ変化が見られます。
沖縄県立図書館で、前ヌ毛小御嶽について調べてみました。以下、新聞切抜より引用します。

およそ50坪。昭和52年、拝殿を入り口近くに移す改修工事を行ったが、「まかりならん」と、2年後に元の場所に戻した。
この御嶽はかつて干ばつの際、村人が集まって雨乞いの祈願を行ったところで地元の人は「雨乞い嶽」とも呼ぶ。

沖縄タイムス「市内御嶽めぐり」
沖縄県立図書館資料コード:1007612102

No.127

No.127:シムンターバンター
場所:字上間(Googleマップ)
所見:眼下に一日橋が見え与那原、大里などの南部一円が一望できる。
選定:1997年(平成9年)
状態:5
YouTube:2:42~

一言メモ:眼下の眺望には変化が見られますが、バンタ(崖)と眺望は今も残っています。

No.128

No.128:クヮーディーサーバンタ
場所:上間1丁目(Googleマップ)
所見:昔からウマチーやエイサー等の諸行事が行われる場所。
選定:1997年(平成9年)
状態:5
YouTube:3:02~

一言メモ:「上間中央公園」として整備されていますが、クヮーディーサー(モモタマナ)やバンタは今も残っています。

記事中の情報

那覇の景観資源指定候補集(8.9MB)→こちら
那覇の都市景観資源指定物件→(2.5MB)→こちら
「那覇の景観資源」Googleマイマップ→こちら

代表してNo.28「上間のフクギ」の地図を掲載します。

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