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宮城ノ嶽(宮城の拝所)-沖縄県知事公舎

「宮城ノ嶽」を知るに至った経緯は覚えていないのですが、なにか調べている最中に「レファレンス協同データベース」のとある質問に行き着いたことがキッカケだったと思います。

レファレンス事例詳細

質問沖縄県知事公舎内に御嶽がある。その御嶽の関連資料がないか。
回答下記の資料を提供する。

『那覇市歴史地図』(那覇市教育委員会文化課、那覇市教育委員会、1986年)p214-223 「御嶽等拝所」により宮城ノ嶽と確認する。
「神名『アフライノ御イベ』、所管『楚辺大あむ』 現在、知事公舎敷地内。旧与儀村のウタキ」と記述あり。

『那覇市史 資料篇 第2巻中の7』(那覇市企画部市史編集室、那覇市役所、1979年)p498-503 「與儀の拝所と井戸並びに家の祭り」
「『琉球国由来記』によると、与儀村には、宮城ノ岳、ヨリノ岳、神里ノ岳の3つの岳がある。知事公舎内にもウ岳があり、前の主席官舎床下にあったのを外へ勧請して金網ごしに拝んでいるそうである。もしかしたらここが由来記の宮城ノ岳かもしれない。」と記述あり。

『琉球國由来記 琉球王府編』(伊波 普猷、風土記社、1988年)p254-255 「宮城の嶽」
「宮城ノ嶽、與儀村、神名アフライノ御イベ」と記述あり。

引用:レファレンス協同データベース

沖縄県知事公舎内に御嶽があるそうな。これは見てみたい。
ってことで、見に行ってきました。

○参拝の仕方
僕の場合、正門まで行くと、警備員が近づいてきて用件を尋ねられました。
「御嶽を参拝したい」などと伝え、氏名と住所を記入し公舎に入ります。
警備員室の右奥に通路があり、100mほど進むと御嶽があります。

写真集

↑宮城ノ嶽

↑左に岩、右に祠

↑屋根は古いが、側は比較的新しい

↑祠内には石があり、線香の灰もあった

↑岩、上部にはお賽銭もあった

↑参拝される皆さんへ

琉球国の最高神女 聞得大君加那志(キコエオオキミガナシ・チフィウフジンガナシ)は、女性王族が務め、琉球国王のおなり神(守護神)です。
聞得大君の下には、3人の高級神女官が置かれました。それが、首里・儀保・真壁の大阿母志良礼(オオアムシラレ)です。
大阿母志良礼の下にも、補佐役として大阿母(オオアム)が置かれ、この宮城ノ嶽を所管していたのが、楚辺の大阿母です。
楚辺の大阿母は、真壁大阿母志良礼に属していました。

かつて首里は三平等(ミフィラ)と呼ばれる3区域に分けられ、南風之平等・真和志之平等・西之平等と各平等は呼ばれていました。
真壁大阿母志良礼は、真和志之平等を管轄し、真和志・豊見城・小禄・東風平・兼城・高嶺・喜屋武・摩文仁・真壁・北谷・読谷山・名護・久志・久米島・宮古島・八重山島・楚辺・泉崎・那覇の範囲の大阿母やノロを配下に従えていました。※詳しくは沖縄の神女組織の確立(PDF)

レファレンス協同データベースによると、「知事公舎内にウ岳があり、前の主席官舎床下にあったのを外へ勧請して金網ごしに拝んでいるそうである。もしかしたらここが由来記の宮城ノ岳かもしれない。」とあるので、宮城ノ嶽は数十年前に少し場所をずらした可能性があります。

記事中の情報

レファレンス協同データベース→こちら
首里あるき「首里三平等とは」→こちら
沖縄の神女組織の確立(PDF)→こちら
キーワード:与儀公園,沖縄県立図書館,旧沖縄県立図書館,那覇市与儀,ウグァンジュ

住所:沖縄県那覇市寄宮1丁目7−1

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