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那覇市LRTに関する市議会会議録をまとめてみる。

那覇に次世代型路面電車?地域公共交通網形成計画(骨子案)に関する市民説明会
那覇市地域公共交通網形成計画(骨子案)に関する市民説明会に参加してきました。 那覇市は次世代型路面電車(LRT)を計画していますが、その内容は一体どういうものなのでしょうか?

2019年12月28日に公開した「那覇に次世代型路面電車?地域公共交通網形成計画(骨子案)に関する市民説明会」を読んでから、この記事をお読みください。

この記事では、那覇市議会会議録から「LRT」「路面電車」について答弁された箇所をピックアップして掲載していきたいと思います。

発端?

僕が調べた範囲で、LRT(路面電車)計画が持ち上がった要因は、2000年~2014年まで那覇市長を務めた翁長雄志氏の選挙公約に掲載されたことが発端だと思われます。(その以前からも路面電車については語られてきたかと思いますが、より活発になった要因はこのあたりから。)
この選挙公約を詳細に見ることはできませんが、議会の答弁や施政方針から推察するに、「新世代路面電車の敷設(国際通りと新都心を結ぶ路面電車?)」が謳われていたものと思われます。

議事録を振り返る
平成13年(2001年)2月定例会-03月07日

翁長雄志市長:(前略)波の上、若狭の海岸をある意味ではハワイのワイキキのようなものを連想しながら、その海域を整備いたしまして、その中で国際通り、平和通り等を路面電車やあるいはまた小型バス等で結べないだろうかというふうに、選挙中も訴えてまいりました。

ー議会録はこちらより引用

平成16年(2004年)12月定例会-12月01日

市長就任あいさつ
翁長雄志市長:(前略)2期目の市政運営に臨む私の基本的な考え方を申し述べ、議員各位及び市民の皆様のより一層のご理解とご協力を賜りたいと考えております。
(中略)次代への子供たちへ夢を託す未来設計図として、新世代路面電車の敷設、沖縄都市モノレールの延長、市街地再開発事業の早期着手、再生水を利用した河川の再生、奥武山スポーツコンベンションアイランド構想の実現、那覇軍港跡地利用の検討、音楽があふれる那覇のまちづくりなど、次の時代に大きく花開くことを夢見た種まきを行っていきたいと思います。(後略)

ー議会録はこちらより引用

平成16年(2004年)12月定例会-12月06日

山川典二議員:(前略)これから4年間の那覇市政の舵取りを行う那覇のリーダーを選ぶ那覇市長選挙が、去る11月14日投開票されました。翁長雄志市長が見事当選をされまして、相手候補に約2万票の大差をつけまして、2期目のスタートが行われました。
(中略)新世代路面電車(LRT)についてでありますが、このLRTはどういうものか。今後の可能性と取り組みについて伺います。

都市計画部長:(前略)新世代路面電車(LRT)の件についてお答えいたします。
LRTは騒音が少なく、静かで早く、低床式で、乗り降りがしやすい特徴をもち、近年、注目されている新しい軌道系交通機関であります。
戦後の那覇を支えてきた中心市街地の再生を図るためには、まち自体の魅力づくりと、そのまちへのアクセスの容易性が大切であります。
商業者が夢を持ち、住んでいる人が利便性を享受し、訪れる人が何度も来たくなるようなまちづくりを進めるために、LRTなどの新しい交通機関の調査研究が必要と考えております。
また、市長がまちづくりの展望として述べております次代を担う子供たちのために将来に大きな夢をはせ、大きく花開くことを願いながらLRTの敷設に向け、その種まきを行ってまいりたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成16年(2004年)12月定例会-12月09日

与儀清春議員:(前略)LRTの話です。確かに、今、モノレールの事業が、本来7万人を3万5,000人に修正して採算とれるということで事業がスタートしています。
しかし、それが13㎞で2,200億円ですか。その半分の1,100億円は、確か街路事業と補償業務としても、1,100億円のモノレール直接事業をしますと、1㎞当たり90億円ぐらいになりますかね。1㎞で奥武山運動公園の一つぐらいかかっています。
しかし、LRTというのはご存知のとおり、駅舎もモノレールも、エスカレーターも、エレベーターもありません。バス路線に準ずるような整備、あるいはまた街路整備をしますと、ほぼ1㎞当たり15億円とか20億円と言われてます。5分の1ぐらいですね。
ですから、私この新路面電車につきましては、かなり財政的にも可能性あるんじゃないかと。例えば新都心から軍港までを仮定すると、奥武山の野球場整備の80億円、90億円の中でかなり可能性が見えてくる。もちろん街路整備も必要です。しかし、モノレールみたいに1㎞150~160億円ではなくて、1㎞15~20億円の概算でもありますので、ぜひその新LRT、路面電車についても、構想だけではなくて実施計画に向かっていただきたい。

翁長雄志市長:(前略)路面電車でありますが、これはいろいろ機種とかいろいろな種類がありまして、私も今勉強中でありますけれども。
例えば新都心地区から国際通りまで走らせる場合でも、新都心から国際通りまでは軌道で走ってまいりますが、一定のところから軌道から外れてその電車そのものが、このバス機能と同じように軌道から外れていって、周辺を回ってきてまた軌道に戻ってくるというような、こういう路面電車もあるようでありますから、費用等も少なくてもモノレールに比べたら5分の1から10分の1というような形でもございますので、これはぜひともモノレールとの整合性を考え方ながら、今、象徴的に新都心地区から国際通りまでという話をしておりますけれども、これはあくまでも象徴的な路線でありまして、その路線からいかにしてモノレールと競合しない、モノレールと助け合いながら、あるいはまた、車社会を乗り越えて、環境にやさしい、人にやさしい交通体系というものをどのようにつくるかというものを、この新しい路面電車で構築をしていきたいなと。
そのための勉強も、私自身も一生懸命やりながら、議員がおっしゃるような要望も取り入れてやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

ー議会録はこちらより引用

平成17年(2005年)6月定例会-06月09日

与儀清春議員:(前略)市長の掲げる新型路面電車・LRT導入についても、大いに期待するものです。構想を伺います。

都市計画部長:(前略)国際通り及びその周辺の市街地は、これまで那覇市の顔として繁栄してきましたが、定住人口や来街者が減少し、商業の停滞がおこり、かつての賑わいが失われつつあります。中心市街地の再生を図るには、街自体の魅力づくりとして基盤整備、その街へのアクセスの容易性、街の中の移動の容易性の観点から、環境負荷が少なく、交通弱者にもやさしい路面電車や電気自動車などの交通機関を活用した新都心地区などの周辺地域との連携が大切であります。
商業者が夢を持ち、住んでいる人が利便性を享受し、訪れる人が何度も来たくなるような街づくりを進めるために、新しい交通システムの調査研究を行っております。以上です。

ー議会録はこちらより引用

平成17年(2005年)9月定例会-09月12日

渡久地政作議員:(前略)市長は、新世代型路面電車の導入を公約に掲げていますが、その取り組み状況等についてお伺いします。
(1)市長の公約から、国際通りへの路面電車の導入の実現について、計画はどこまで進んでいるのか。
(2)導入を考えたとき路面電車の範囲は、また、参考になるモデル地区などの視察の予定はありますか。
(3)路面電車を走らせることで、中心市街地の活性化、発展、その他期待することは何ですか。

翁長雄志市長:路面電車の導入計画に関するご質問は、私の公約でもありますので、基本的な考え方や範囲、そして期待していることなどを最初にお答えをいたしまして、その後、都市計画部長が計画の状況などをお答えいたします。
従来の古い路面電車と区別する意味で、床が低く、フラットで乗り降りしやすい、現代の都市にマッチした車体のデザインと性能を備えた新しいタイプの路面電車を、新世代型路面電車、またはLRTとも言っております。
これは、ドイツやフランスでも、過度な自動車交通への依存を是正しようという動きの中で、だれにでも安心で、安全で、安価に利用できる公共交通として取り入れられ、40~50㎞範囲の都市圏を走行して、中心市街地の再生にも成功しているという事例を聞いております。
一昨年開通した沖縄都市モノレールは、1日平均約3万人を超える市民や観光客の皆様にご利用をいただいておりますし、先月は、1日平均3万8,000人を記録いたしております。さらに、公共交通の利便性、快適性を向上させていかなければならないと考えております。
つきましては、モノレールの延長やバス網などの再編はもちろん、中心市街地と新都心地区、周辺の住宅市街地や近隣市町村を結ぶ主要な公共交通機関の一つとして、LRTの導入も視野に入れております。
市民の皆様や専門家の方々と膝を交え対話をいたしまして、必要があれば先進都市を訪問して、本市にマッチした導入のあり方を探ってみたいと思っております。
本市のメインストリートであります国際通りにつきましては、慢性的な交通渋滞や、それに起因する環境悪化の改善、そして開放された道路空間の活用による商店街の活性化、高齢者・障害者にやさしいまち、歩いて楽しいまちを目指して、国際通りトランジットマイルが進められております。トランジットバスによる公共交通の利便向上を模索していますが、次の段階としてLRTを走行させることも夢に描いております。
本市在の沖縄路面電車友の会や、沖縄市で活動しているうまんちゅ鉄道株式会社の皆さんと、本市職員が情報交換を進めていると聞いておりますので、私もいろいろ勉強しながら夢を形にしていきたいと思います。
現実には、商店街や市民の皆様に十分お諮りをする必要がありますが、国際通りと新都心周辺住宅地、そして近隣市町村がLRTなどの便利な公共交通機関で結ばれ、モノレールやバス、自転車などの交通機関とリンクすることで、だれでも安心して安全に、そして安価に中心市街地へおいでいただき、にぎわいのあるまちを楽しんでいただくことができると期待をいたしております。
さらに、限りある石油エネルギーの消費を抑制し、クリーンな都市環境を実現、そして、そのあり方が、本市からアジア各地に波及していくことを願っております。以上であります。
※トランジットマイル(モール)とは、自動車の通行を制限し、バス、路面電車、LRT、タクシーなどの公共交通機関だけが優先的に通行できる形態の歩車共存道路のこと。現在、国際通りでは毎週日曜日に実施中。

都市計画部長:路面電車の導入計画についての1点目、計画はどこまで進んでいるか、についてお答えします。
戦後の那覇を支えてきた中心市街地の再生を図るには、まち自体の魅力づくりとしての基盤整備、そのまちへのアクセスの容易性、まちの中の移動の容易性として、環境負荷が少なく、高齢者や障害者にもやさしい路面電車や、電気自動車などの交通機関が大切であります。
今年度、那覇市の公共交通の現況把握や、LRT、電気自動車などの交通機関の特性分析など、新たな公共交通に関する基礎調査を行う予定であります。その調査結果を踏まえ、新しい交通システムの構築に取り組んでいきたいと考えております。以上です。

ー議会録はこちらより引用

平成18年(2006年)9月定例会-09月12日

知念博議員:(前略)市長は路面電車を導入したいということをおっしゃっておりましたけれども、真剣に取り組む気があるのか。また、現在の進捗状況をお伺いします。

翁長雄志市長:路面電車につきましては、平成17年度に那覇市における新たな公共交通に関する基礎調査の中で、先進都市における状況及び次世代型路面電車の特性等を調査し、課題等を整理しているところであります。
(中略)国内では、富山ライトレールなどの先例がありますが、本格的な普及がまだ見られない状況にあります。その要因として、私は住民意識や財源等の課題があると認識しております。本市における市民意識については、市民意識調査からも路面電車等の新交通手段導入といった声が高まっており、モノレール開通後の意識変化を感じているところであります。
その顕著な例として、去る8月23日には、市民団体が主催する「環境と交通」に関するシンポジウムが開催されました。路面電車の導入は、車中心のライフスタイルを見直すことが必要であり、それに気づいた子供たちから、地球温暖化などの環境問題を切り口に、賢く車を利用しようという行動宣言が行われ、我が意を得たという感じでおります。
また、次世代型路面電車等の新交通システムの導入は、新たな財政負担を伴います。しかしながら、新交通システムは、交通渋滞の解消のみならず、環境や福祉、観光の面からも有意義であり、中心市街地活性化へも寄与するものであり、ひいては本市のまちづくりに大きなインパクトを与えるものと考えております。
私は市政を預かる者として、風格ある県都那覇市を目指してまいりました。そのためには、将来を展望し、ロマンに満ちた夢を描くこともおろそかにしてはいけないと考えております。次世代型路面電車の導入などの新交通システムについては、まさに、将来に大きく花開くための種をまく事業であり、現行法制度など、国の動向を踏まえつつ、鋭意取り組んでいきたいと考えているところでございます。

ー議会録はこちらより引用

平成20年(2008年)2月定例会-02月25日

永山盛廣議員:(前略)市長に質問ですが、この次世代型路面電車LRTと、地球に優しい公共交通システムの導入を積極的に導入する取り組みをすべきじゃないかと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。

翁長雄志市長:LRTの必要性は、この議会で私も常々申し上げ、その裏付けとしても、那覇の振興に関する協議会等の中心市街地への項目をあげる中で、こういったものも活用できないかということで説明をしてまいりました。
それから、モノレールが単線でありますから、これをLRTと結びつけながら環状線にしていくということで、那覇市内全域がそういった公共交通、あるいは鉄道を利用できるようなものにもっていくんだということで、これまで説明もしてきております。
今月12日に、実は経済同友会への講演ということで、富山市長がお出でになっておりましたので、富山市がこの2、3年でこのLRTを導入した経緯等をお聞きするために、那覇市にお出でをいただきまして、約30分にわたりましていろいろ説明をお聞きしました。そうしますと、やはり私どもと単純に比較はできないようなところがございましたが、それは何かと言いますと、1つはLRTを導入するときに利害関係を調整するバス会社が富山市には1社しかない。その意味で大変交渉がしやすかったということと、約8kmにわたってLRTを走らせるわけですが、それはJRが廃線になっていて、JRの鉄道が残っているところがあったので、大変補償問題とかそういうことがいらなくて、そのままJRの廃線の道を使うことができたというようなこと等、いろいろお聞きしまして、私自身やろうと思えばすぐできるのかなというようなものがもしあったならば、私どもの怠慢ということになるものですから、大変緊張感をもって意見交換をしたわけでありますが、富山市は富山市なりの事情があったということで、そういった早めに金銭的な手当ても含めてできたようでありますけれども、やはりやったあとの効果というのは大変いいものがあるようでありますから、私としましても財政という問題が一番のネックでありますけれども、それをぜひ克服をしてLRTの早期の実現に向けて頑張っていきたいなと、このように思っております。

ー議会録はこちらより引用

平成20年(2008年)2月定例会-03月03日

與儀實司議員:(前略)都市交通行政について
旧市街地のさらなる活性化のためにも、そして環境問題改善にも、路面電車の導入は早期に考えるべきだと思うが、どうか。

都市計画部長:(前略)本市におきましては、平成17年度に次世代型路面電車LRT等、他都市の公共交通システムの状況及び特性などを調査しております。
この調査において、仮に本市内に約14㎞のLRTを導入した場合のケーススタディを行っております。その場合、概算事業費として約320億円、1㎞当たりに換算すると約23億円と試算されており、かなりの建設資金を必要とします。
次世代型路面電車等の新交通システムは、交通渋滞の緩和のみならず、環境や福祉、観光の面からも有意義で、中心市街地活性化へも大きく寄与するものであり、ひいては本市のまちづくりに大きなインパクトを与えるものであると考えております。
導入につきましては、那覇市への適応性や財政負担の問題等の課題を整理し、法制度の改定など国の動向を踏まえつつ、今後も鋭意取り組んでいきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成20年(2008年)12月定例会-12月09日

宮平のり子議員:市長の公約である路面電車についてであります。
路面電車については、4年前も公約にありましたけれども、着手せず今回も再び打ち出していますが、具体的な計画をお伺いしたいと思います。

都市計画部長:平成15年度に中心市街地まちづくり交通計画調査、平成17年度に那覇市における新たな公共交通に関する基礎調査等を行っており、その中で新型路面電車等の様々な公共交通システムの状況及び特性等を調査しております。
この調査において、国際通りと周辺部の新都心や真和志地域等を結ぶルートのケーススタディを行い、事業費や走行空間等の諸条件等、課題整理を行っております。
また、沖縄県と中南部都市圏の関係市町村で沖縄本島中南部都市圏都市交通マスタープラン及び総合交通戦略(仮称)と、沖縄県地域公共交通総合連携計画を策定中であります。
本市においては、これらの計画を踏まえ、次年度に那覇市交通基本計画を策定し、また平成22年度には、平成19年度に施行された地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づき協議会を設置し、那覇市公共交通連携計画を策定する予定であります。それらの中で、新型路面電車を含め、モノレールやバス、自転車等の多様な交通手段のあり方について具体的な導入方法、時期等を示していきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成23年(2011年)2月定例会-02月21日

久高将光議員:モデル性の高い基幹的公共交通に関してですが、最近は県内各地で南北縦断鉄道や、LRT導入などの議論が多く出ておりますが、そういった鉄道の導入を目指す中で、私はまず既存のバスを上手に活用することが重要だと考えています。
今月12日に南風原町で行われましたLRTのフォーラムで、特別講演を行った国土交通省街路交通施設課の松井課長の新聞記事もありましたが、その言葉を借りますと、「軌道系のもとにあるのは、束になったバス、それを軌道系に替えるのであって、バスがうまく使われていないところに軌道系を入れてもうまくはいかない。バスをうまく束にしたり、再編し、まちの将来に合わせてどんな公共通網がいいか考えないと、一足飛びにいくと百花繚乱の議論が起きて、コストや使い勝手の問題が出てくる。歩いて暮らせる交通構造を実現させるために、こういう公共交通の十戒、これをつくったらちゃんと皆で乗る。赤字で倒れないようにするというふうになるといい」といっております。
私も同感であり、今後バスを活用したモデル性の高い基幹的公共交通が、段階的にLRT等に発展し、市民が愛着をもって利用し、より便利な乗り物になって推進していくことを期待し、代表質問を終わります。ありがとうございました。

ー議会録はこちらより引用

平成23年(2011年)9月定例会-09月16日

古堅茂治議員:(前略)バスとモノレールの良さを併せた利用しやすい交通として、市が計画しています、モデル性の高い基幹的公共交通の段階的導入のスケジュールとLRT導入に向けての課題を伺います。(後略)

都市計画部長:段階的導入スケジュールについてお答えします。モデル性の高い基幹的公共交通の本格的な導入については、3年以内をめどに試行運転を実施し、その運行を継続しながら、運行形態、施設整備、交通規制等について改善を重ね、概ね10年間で段階的に導入していくことを目指しております。
なお、モデル性の高い、基幹的公共交通の機種については、走行環境や利用環境などの課題を改善しながら、当面はバスを活用していきたいと考えております。
将来的には、需要や市民の意識を踏まえ、LRTへ段階的な移行を検討していきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成24年(2012年)2月定例会-03月02日

山川典二議員:(前略)次世代型路面電車(LRT)について伺います。
翁長市長は、次世代型路面電車(LRT)導入を前回市長選時に公約の1つとして掲げましたが、その後の経緯はどうなったのか。
LRT導入につきまして具体的行動を起こす時期到来だと思いますが、見解を伺います。
例えば、那覇・与那原線の開通を目的としまして、市民団体、あるいは与那原の町長さんをはじめいろいろなところでシンポジウムなど活動をしておりますが、那覇市としてどう対応しているか。(後略)

都市計画部長:那覇-与那原間のLRT導入につきましては、市町村をまたぐ広域的な交通計画であり、現在、国において軌道系導入に向けた可能性調査を実施中であり、それら調査の動向を注視しながら、県や関係市町村と連携して対応していきたいと考えております。(後略)

ー議会録はこちらより引用

平成25年(2013年)9月定例会-09月12日

屋良栄作議員:(前略)那覇-与那原間に東西を横断するLRTを県内パイロット路線として敷設することに関して、一括交付金を活用して調査費を計上する考えはございませんか。
ある民間団体がはじき出した試算では、黒字で採算が取れる有望路線とのことでございます。本市自身の手で、しっかり調査する価値が十二分にあると考えます。

都市計画部長:(前略)那覇市は、平成24年度から南風原町、与那原町の担当者とともに3市町による勉強会を開催し、沖縄本島の東西の移動を担う基幹的公共交通の導入に向けた意見交換を行っているところであります。
今後、LRTなどの導入検討調査について、一括交付金を活用できないか検討してまいります。

屋良栄作議員:与那原町は、市長も御存じと思いますけれども、LRTについて大変熱心に取り組んでおりまして、今調査費も計上しております。
私は、東西線につきまして、関係市町村と協議会をつくり広域で調査研究をしてみたらいかがかと思うのですけれども、よろしくお願いいたします。

都市計画部長:与那原町、南風原町と広域連携を形成して、現在LRT導入に向けた調査を実施することについては、3市町による勉強会の中で検討していきたいというふうに考えております。

屋良栄作議員:将来のLRTを成功させる上で、既存のバス離れを防ぐためにも必要なものが、沿線地域のコミュニティバスの導入であると考えております。あわせて検討する考えはないか伺います。

都市計画部長:LRTなどの基幹的公共交通の導入にあわせてコミュニティバスを導入することにより、利用圏域が拡大をして、利便性の高い公共交通ネットワークも形成することができると考えております。
今後、公共交通の利用が不便な地域において、モノレールや主要なバス路線に結びつけるコミュニティバスなどの導入を検討していきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成25年(2013年)9月定例会-09月17日

比嘉瑞己議員:(前略)モデル性の高い基幹的公共交通についてですが、このモデル性の高い基幹的公共交通の導入とは、具体的にはどのような交通機関を想定しているのでしょうか。那覇市は沖縄県や本島南部の市町村と連携をとって、広域事業としての推進役を担うべきだと考えますが、見解を問うものです。

都市計画部長:モデル性の高い基幹的公共交通についてお答えいたします。
那覇市総合交通戦略の中で、モデル性の高い基幹的公共交通と位置づけているのは、真和志地域と中心市街地、新都心を、定時定速高頻度で結ぶ本市の交通のシンボルとなるような基幹的公共交通を想定しています。
その実現方策として、定時性を確保するためのバスレーンの延長や、バス停上屋の整備を行い、高頻度で利便性の高い路線バスの運行を行うことで、自家用車からの転換を促し、需要に応じて連接バスやLRTなど、輸送規模の大きい車両へと発展させていく段階的な計画となっております。
那覇市は、平成24年度から南風原町、与那原町の担当者とともに、3市町による勉強会を開催し、沖縄本島の東西の移動を担う基幹的公共交通の導入に向けた意見交換を行っているところであります。
今後、広域的な基幹的公共交通の導入について、沖縄県及び関係市町と連携をとって取り組んでいきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

2014年11月16日、城間幹子氏が那覇市長選挙で当選。
城間氏は、翁長市政の継承発展として、「LRT導入」を公約に掲げていました。選挙公報.comに、当時の選挙公報が残っています。→こちら
平成27年(2015年)2月定例会-02月16日

平成27年度市長の施政方針
城間幹子市長:(前略)環境への負荷が少ないLRTなどの公共交通システムの導入について検討を進めるとともに、真和志地域において、地域内公共交通の導入に向けた実証実験を行います。(後略)

ー議会録はこちらより引用

平成27年(2015年)2月定例会-02月23日

屋良栄作議員:1.LRTの導入についてであります。
(1)施政方針の中で、LRTなどの公共交通システムの導入について検討を進めるとのことですが、今後どのように進めていくのか、考えを伺います。
(2)バイパス道路の建設により、交通量が軽減される国道329号の那覇-与那原間において、LRTの早期実現を目指すべきであると考えておりますが、見解を伺います。

城間幹子市長:(1)LRTなどの公共交通システム導入の検討の進め方について、お答えをいたします。
平成21年度に策定した那覇市交通基本計画では、那覇・沖縄市間を南北に、また、那覇・与那原間を東西に結ぶルートを、広域的な公共交通の基幹軸として位置づけております。
また、モノレールと結節し、真和志地域と中心市街地、中心市街地と新都心を結ぶルートを市域内の公共交通の基幹軸として位置づけております。
平成27年度に行う予定のLRTなどの導入可能性調査につきましては、東西の広域的な公共交通の基幹軸と市域内の公共交通の基幹軸を中心に、他都市の導入事例や整備費用、支援制度の活用など基礎的な調査を実施し、LRTなどの導入に向けた課題の整理などを行う予定であります。

都市計画部長:(2)那覇-与那原間におけるLRTの早期実現について、お答えいたします。
現在、那覇市上間から南風原町与那覇を経て西原町小那覇の区間において、沖縄総合事務局により国道329号のバイパス道路の建設が進められております。国道329号のバイパス道路が完成しますと、現道の国道329号は交通量の軽減が期待されております。
那覇-与那原間におけるLRTの早期実現につきましては、バイパス道路の整備スケジュールを考慮しながら、国道329号の道路空間の活用を検討していきたいと考えております。

屋良栄作議員:(前略)那覇-与那原間の東西軸の交通ネットワークを形成するために、沖縄県のほうは南北縦貫線を中心にやっておりますけれども、東西軸の交通ネットワークを形成するため、関係する市町村、交通事業者、市民団体などが参加するLRT導入協議会を設立すべき時になっているのではないかと考えております。見解を伺います。

都市計画部長:那覇-与那原のLRTなどの基幹的公共交通の導入につきましては、与那原町、南風原町の担当者とともに勉強会を重ねているところでございます。今後は、勉強会の中で協議会の設立につきましても議論をしていきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成28年(2016年)2月定例会-02月12日

平成28年度市長の施政方針
城間幹子市長:(前略)LRTの導入可能性調査については、これまでの基礎調査を踏まえ、最適なルート案を検討してまいります。(後略)

ー議会録はこちらより引用

平成28年(2016年)2月定例会-02月18日

桑江豊議員:(前略)施政方針の「交通体系の整備」の中で、「LRTの導入可能性については、これまでの基礎調査を踏まえ、最適なルート案を検討していく」とあります。今後、どのように最適なルートを決定していくのか。
(中略)大型MICE建設決定に伴う那覇~与那原間のLRT導入に対する見解と取り組みについて答弁を求めます。(後略)

都市計画部長:(前略)「真和志地域と中心市街地、中心市街地と新都心を結ぶルート」を、市域内の公共交通の基幹軸として位置づけております。
(中略)市域内の集客施設や人口動態などの基礎的な調査に加え、他都市の導入事例や補助制度の整理などを行い、市域内におけるLRT導入の可能性が高い3ルート案の選定を行う予定であります。
(中略)いわゆるMICEと呼ばれるイベントが年間約192件開催され、約86万人の来場者を見込んでいるとのことであります。
大規模MICE開催については、県外、国外から多くの来場者が想定されることから、那覇空港からMICE施設、MICE施設から那覇市街地の宿泊施設への交通アクセスの充実が大きな課題であり、国道や県道整備部局と連携し取り組んでいくとのことであります。
なお、現在、沖縄県が進めている鉄軌道計画案づくりにおいては、那覇から与那原町へのLRTの導入について、計画案策定の取り組みの中で県民と情報共有を図りながら幅広く検討するとのことであります。  
本市といたしましても、市町村をまたぐ広域的な交通計画であり、それら検討の動向を注視しながら、県や関係市町村と連携し対応していきたいと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成30年(2018年)12月定例会-12月07日

平良識子議員:(前略)「真和志地域の交通移動手段としての利便性を高めるため、次世代型軌道系交通システムLRT等の導入について検討を進めていきます」について、どのように取り組んでいくのか伺います。

都市みらい部長:真和志地域は、那覇東バイパスや真地久茂地線の開通など都市基盤の整備も着実に進んできましたが、まだ密集市街地などの課題も残っております。
また、狭隘な道路も多いことから公共交通の不便な地域もあり、新たな基幹的公共交通システムが必要な地域と考えております。
具体的に平成31年度は、交通、まちづくり、観光など、本市全体を見渡した面的な公共交通ネットワークを一体的に形づくる地域公共交通網形成計画を策定する予定であります。
当計画において、モノレール、バス、タクシーなど、既存交通の役割分担などを考慮した総合的公共交通ネットワークの再構築の中で、LRT等を基幹的公共交通システムとして位置づけていく予定であります。
LRT導入に当たっては、ルートの検討、地域及び交通事業者の合意形成、それから車両基地の確保などの課題の抽出を行い、実現に向けて取り組んでまいります。
LRTの導入、それに伴う沿線開発などにより、真和志地域がこれまで以上に、住み続けたい、訪れたいと感じる魅力的な地域となるものと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成30年(2018年)12月定例会-12月11日

上原安夫議員:3つのルート案について、具体的な説明を伺います。

都市みらい部長:真和志地域は狭隘な道路も多いことから、公共交通の不便な地域もあり、新たな基幹的公共交通システムが必要な地域と考えております。
そこでルート素案1は、旭橋駅付近の中心市街地から開南交差点を経由し、真和志地域から沖縄県南部医療センターの方向。
次にルート素案2は、クルーズ船ターミナルから中心市街地、真和志地域を経由し、真玉橋方面。  さらにルート素案3は、中心市街地から真和志地域を経由し、真嘉比・新都心方面としたケーススタディーとして想定しております。
いずれのルートにおいても真和志地域を経由する案となっており、LRTの導入に伴う沿線開発などにより真和志地域がこれまで以上に住み続けたい、訪れたいと感じる魅力的な地域となるものと考えております。ひいては本市全体の新たな活力と誰もが移動しやすいまちの実現につながるものと考えております。

ー議会録はこちらより引用

平成31年(2019年)2月定例会-02月12日

平成31年度市長の施政方針
城間幹子市長:(前略)多くの市民や観光客の足として定着したゆいレール。公共交通に対する市民意識を変革しただけではなく、まちづくりにも大きく寄与してきました。
ゆいレールと同様に、本市のまちづくりへの新たな役割が期待されるのが、LRT(次世代型路面電車)です。
LRTを含む路面電車は、高齢社会に対応する新た交通手段として、また、まちづくりに必要なツール、いわば「人を呼ぶインフラ」として、全国で脚光を浴びています。人に優しいLRTは、本市の「ひきつける力」を一層、輝かせるものであり、今こそ、LRTへの向き合い方を、さらに高めていかなければならないと、私は認識しております。
那覇空港と首里地域を結ぶ、南北の基幹路線としてのゆいレールに加え、LRTが新たなエリアに路線を広げ、あわせて、バスによるフィーダー線の整備が進めば、本市の交通ネットワークがさらに充実し、都市としての魅力を格段に高めるものと確信しています。
私は、住むまち、働くまち、訪れるまち、那覇のまちの未来地図に、新たな彩りを加える、LRTの導入実現に向け、着実に歩みを進めていく決意であります。(後略)

ー議会録はこちらより引用

平成31年(2019年)2月定例会-02月20日

坂井浩二議員:(前略)LRTの導入に当たって、真和志地域を主に重視しながら整備をしていければということが念頭にあるようですけれども、確認ですが、真和志地域以外の公共交通の利用が不便とされている地域はあるのか伺います。

都市みらい部長:真和志地域以外、そのほかに曙や安謝などの地域が交通不便地域だと認識しております。

坂井浩二議員:おっしゃるとおり西側の地域、特に曙、安謝等の場所なんですけれども、ちょっと交通弱者といいますか、公共交通の恩恵が余りにも薄い地域でありまして、バスも1時間に1本とか、そういった形の不便を来している地域でもありまして、やはりここも目を向けてほしいなという思いの中で質問を取り上げておりますけれども、具体的には、曙や安謝等の公共交通不便地域に対してどのような対策を検討なさるのか、お願いします。

都市みらい部長:(前略)基幹公共交通やフィーダー交通を有機的に結ぶネットワークを検討してまいりたいと考えております。

坂井浩二議員:(前略)取り残されないように指摘をしておきたいと思います。(後略)

ー議会録はこちらより引用

平成31年(2019年)2月定例会-02月21日

上原安夫議員:県やお隣の豊見城市でも同様な計画があり、LRT導入が検討されています。広域的な連携について伺います。

都市みらい部長:LRT導入に当たっては、県や関係自治体などの計画する広域的な公共交通網と連携を図ることは重要であると考えております。
例えば国・県・市公共交通事業者、有識者などで構成する那覇市都市交通協議会においても議論の1つの場になろうかと考えております。

ー議会録はこちらより引用

省略してる箇所があります。全文は各会議録のリンクより確認ください。
まとめ

会議録を遡り見ていくと、2001年~2004年当初に描いていた新世代路面電車計画と、現在のLRT計画では、月日の流れとともに導入意義や導入地域に変化が見られます。

2001年:国際通り・平和通りに路面電車を想定。

2004年:国際通り及び中心市街地の再生や交通政策のため、国際通りと新都心を結ぶ新世代路面電車を仮定。

2008年:国際通りと周辺部、新都心や真和志地域等を結ぶルートの策定を進める。(ゆいレールとLRTを結び環状線との発言も)

2013年:真和志地域と中心市街地、新都心を、定時定速高頻度で結ぶ本市の交通のシンボルとなるような基幹的公共交通を想定。
※このあたりから真和志地域を重視した印象。

2018年:真和志地域の公共交通不便地域の解消が図られる。

2019年:交通政策・まちづくりの起爆剤として、中心市街地と真和志地域の東西方向を結ぶ基幹的公共交通軸が必要。

時代に合わせて計画を見直すことは大変素晴らしいことと思いますが、LRTありきな気も若干します。

また、平成20年(2008年)2月定例会の答弁で、「仮に本市内に約14㎞のLRTを導入した場合、概算事業費として約320億円、1㎞当たりに換算すると約23億円と試算している。」とありますが、現在のルート素案3つでは、約4.8km~約6.6kmで、約322億円~約529億円と試算されています。1kmあたり約63億円~約80億円になっており、2008年時点からすると、1kmあたりの事業費が3倍~4倍以上になっています。
初期試算なので、ズレが生じることは仕方のないことかなぁと思いつつも、導入意義として語れる安価の面では甚だ疑問です。

どうしても僕という人間は、事業費や黒字化など、お金ばかりに注目しがちなのですが、網形成計画(骨子案)に記載されているような費用対効果が本当に見込めるのならば、ぜひ導入するべきだと思います。
民間開発や新築工事促進の面・人口増加の面・高齢者の外出増加や障がい者にやさしい福祉の面・交通渋滞緩和の面・真和志地域の交通課題是正の面・中心市街地活性化の面などなど、これが理想論や机上の空論でなければ、これほど素晴らしい計画は他に無いわけですから。
ただどうしても、網形成計画(骨子案)に記載されていることは、耳障りの良い明るい未来を描いているようにしか見えないわけです。資料のかさ増しに費用対効果が並べられているようにしか見えない。

交通・福祉・観光・まちづくりを謳うのならば、都市みらい部 都市計画課 交通政策・LRTグループだけではなく、那覇市役所各部署全体で議論しなければいけないだろうし、各種高次都市機能の共有や人の流れを謳うのならば、周辺市町村とも連携しないといけないでしょう。
自動車から公共交通機関への転換を謳うのならば、30万那覇市民、下手すれば54万本島南部住民の意識改革が必要でしょう。
網形成計画(骨子案)は、施策や費用対効果が盛々に書かれているので、論点がたくさんありすぎる(汗)

現在、網形成計画(特にLRT計画)が市民の間に浸透しているのか?といえば、正直微妙だと思います。選挙戦になったら突然LRTが声高に叫ばれ、選挙が終われば、たまに新聞の隅っこで見かけるくらいです。
ぜひ、市民を巻き込んだ議論を促すよう、市長や市議、行政は心がけてほしいですね。

本当にLRTがベストなのか?
はやりLRTが優れているのか?

那覇LRT素案に対する僕なりの見解
これまでに当ブログで公開してきた那覇地域公共交通網形成計画(骨子案)やLRT素案について、僕なりの見解を書きました。
記事中の情報

那覇市地域公共交通網形成計画について→こちら
2019/12/28:「那覇に次世代型路面電車?地域公共交通網形成計画(骨子案)に関する市民説明会」
※当記事は、那覇市議会会議録より多数引用しています。
キーワード:次世代型路面電車

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この記事を書いた人
平田 朝晃

ハンドルネーム:まぁびぃせんせー。
1995年1月30日、沖縄県那覇市出身。
2007年から2017年までは、Amebaでブログ運営をしていました。
現在は、WordPressで運営しています。
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