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ゆいレール延伸・幸地IC・浦添西原線バイパス・那覇市LRTについて

ゆいレール新区間についてはこれまでの2つの記事を更新しました。

沖縄都市モノレール「ゆいレール」の新区間はどんな感じ?(石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅)
沖縄都市モノレール「ゆいレール」は2019年夏以降に新区間が開業します。 石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅の工事進捗状況を、たくさんの写真と動画で紹介します。
ゆいレール延伸区間試運転の様子-石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅
沖縄都市モノレール「ゆいレール」は2019年10月開業予定の延伸区間で試運転を開始しています。その様子をたくさんの写真や動画で紹介します。

まだ読んでいない方は、ぜひ読んで下さい。

さて今回は、2019年5月時点の延伸区間工事進捗状況と浦添西原線バイパス、幸地インターチェンジ(以下、幸地IC)について紹介します。

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延伸区間

先日、沖縄都市モノレール株式会社は会見を開き、延伸区間の開業時期を2019年10月1日にすることを正式発表しました。
併せて、運賃の値上げ2020年春をめどにSUICAやPASMOなど全国の交通系ICカード10種類を利用可能にすること、延伸区間開業後に首里駅折返し便を設けることなども発表しました。

5ヶ月後に開業を迎える延伸区間ですが、石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅周辺は未だ工事中です。
2019年5月12日に撮影した写真で工事進捗状況を紹介します。

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延伸区間の様子

↑石嶺駅周辺

↑経塚駅周辺

↑浦添前田駅周辺・駅前の道路は4車線化予定

↑てだこ浦西駅周辺・奥にはパークアンドライドが建設中

駅舎は完成していますが、駅にのびる通路やエレベーター、エスカレーターは未だ工事中です。駅前の広場に至っては更地の状態。
てだこ浦西駅前の広大な更地には、イオン琉球と住友商事が大型商業施設の出店を予定しており、ホテルやスポーツジムなども建設予定です。

浦添西原線バイパス

上の写真は、沖縄自動車道の上を跨ぎ新設された浦添西原線バイパスの様子です。
現在の県道38号浦添西原線は渋滞路線である上に、後述する幸地ICや浦西停車場線と接続する為、バイパスが新設されます。
バイパスは、坂田交差点から沖縄自動車道の上を跨ぎ、てだこ浦西駅南側後方を通過し、警察署通りに至ります。それに伴い、浦添前田駅周辺の警察署通りは幅員拡張され4車線になるのです。

幸地IC

上の写真は、県道38号浦添西原線(後述の浦西停車場線)から撮影した沖縄自動車道の写真です。
この写真周辺には、幸地ICが2024年までに新設され、浦添西原線バイパスや浦西停車場線と接続する予定となっています。

出典: 沖縄都市モノレール概要パンフレット(PDF)

上の完成イメージ図では、現在の県道38号浦添西原線は「浦西停車場線」の名称で記載されています。
浦西停車場線は、てだこ浦西駅やパークアンドライドまで延びる道路を一部で新設する予定となっております。
これにより、本島中北部の住民は「車で高速を南下→幸地ICで下りる→パークアンドライドに駐車→てだこ浦西駅からゆいレールに乗車→那覇市内へ」っという交通ネットワークが生まれるわけです。

しかし、幸地ICは2024年を目標に整備が進められており、延伸区間開業から約4年ものブランクがあるのです。
車社会どっぷりな県民が、わざわざ4年後の2024年に車からゆいレールへの乗り換えをするのかな?このブランクが与える影響は少なからずありそうな気がします。
どうせなら、延伸区間開業と幸地IC供用開始を足並み揃えてしたほうが、交通ネットワーク多様化の初動としてはベストだったと思いますが….。

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今後の浦添西原線

出典:沖縄県-38_主要地方道_浦添西原線(嘉手苅~小那覇)

坂田交差点以東の県道38号浦添西原線に関しては、東海岸埋め立て事業地マリンタウンまで延伸する予定です。上の画像はその経路を示した地図です(黄色点線~オレンジ色点線が浦添西原線の計画を示す)。
坂田交差点から南南東方向に延び、西原町小波津あたりで東方向へカーブして、サンエー西原シティ横を通過し、国道329号与那原バイパス(紫色点線)へ接続します。

浦添西原線の起点側では、港川道路が2018年3月に開通し、西海岸浦添北道路とも接続しました。
全区間の工事が完了すれば、東西を横断する主要地方道となる予定です。

LRT計画

さらに那覇市では路面電車(LRT)の導入に向けて動き出しています。
2019年5月16日に同市HP上で「那覇市地域公共交通網形成計画策定業務委託」が公告されましたが、2018年に示された3つのルート素案はボツになったのでしょうか?
上の画像の「将来公共交通ネットワーク検討(案)」では、モデル性の高い基幹的公共交通として2つのルートが示されています。

①旭橋をスタートして、那覇高前→開南→与儀市民会館通り→寄宮十字路→真玉橋
②旭橋をスタートして、国際通り→牧志→おもろまち→県博美前の十字路→上之屋

旭橋は、バスターミナルやゆいレールが乗り入れ「交通の要衝」です。
ゆいレールから路面電車への乗り換えなども可能となり、さらに交通ネットワークが広がることが予想されます。今後、要注目です。

那覇に次世代型路面電車?地域公共交通網形成計画(骨子案)に関する市民説明会
那覇市地域公共交通網形成計画(骨子案)に関する市民説明会に参加してきました。 那覇市は次世代型路面電車(LRT)を計画していますが、その内容は一体どういうものなのでしょうか?

真和志地域は?

少し話は脱線しますが、LRT導入の意義の一つとして「真和志地域の交通不便地域解消」が大きく謳われていたと思います。
実際、2018年の那覇市長選で再選した城間幹子市長は『真和志地域の交通移動手段としての利便性を高めるため、次世代型機動性交通システム「LRT等」の導入について、検討を進めていきます。』とアピールしていました。
特に問題なのが真和志地域東部で、交通不便地域の上、地形上の問題で路面電車は厳しいと思われます。さらには高齢者人口増加エリアでもあります。

「那覇市地域公共交通網形成計画策定業務委託のLRTルートについて-ず@沖縄」の記事中でも触れられているように、公告された資料では真和志地域の課題ついては特筆されておりません。
一応、計画区域を那覇市全域と指定しており、資料に記載されている地図上には公共交通不便地域が描かれていますが、真和志地域の課題については徐々にフェードアウトしていきそうな予感がします。
多様な交通ネットワークが形成されることは良いことですが、さらに交通格差が広がってはいけません。真和志地域乗合タクシーなども那覇市は運用中ですが、まだまだ問題解消への道のりは程遠い印象です。

かつて、首里市と小禄村が那覇市に編入され新那覇市が誕生した際、「真和志は後回し」と言われました。
真和志線街路事業も含め、交通格差の課題でも「真和志が後回し」にならないよう、行政にはしっかりと目を向けてほしいですね。

記事中の情報

2019/05/18更新:ゆいレール延伸区間試運転の様子-石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅
2019/01/03更新:沖縄都市モノレール「ゆいレール」の新区間はどんな感じ?(石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅)
沖縄都市モノレール「ゆいレール」HP→こちら
浦添市てだこ浦西駅周辺土地区画整理組合→こちら
沖縄県「モノレール延長概要」→こちら
沖縄県「ゆいレール延長の必要性」→こちら
沖縄県「主要地方道浦添西原線」→こちら

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この記事を書いた人
まぁびぃ

ハンドルネーム:まぁびぃ。
1995年1月30日、沖縄県那覇市出身。
2007年から2017年までは、Amebaでブログ運営をしていました。
現在は、WordPressで運営しています。
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